石川雅規が夢見る“甲子園の再戦” 盟友・五十嵐亮太も絶賛…43歳で現役の「価値」
石川が感じた五十嵐の変化「人としてめっちゃ格好よくなった」
石川:何かに夢中になると時間が経つのが早いのと一緒で、実は22年目って感じがあまりしないの。体も動くし、自分に期待したい。皆さんの叱咤激励を力に変えて、思い切って勝負したいね。
五十嵐:マサが投げる試合は全部解説に入りたいくらいだな。
石川:お願いします!(笑) ここまで同級生の存在も大きかったから。亮ちゃんがアメリカから帰ってきてソフトバンク入りした春、宮崎で食事に行ったでしょ。あの時、考え方がすごく大人になったって思ったんだよね。アメリカではいい経験も難しい経験もして、すごく揉まれて、人としてめっちゃ格好よくなったなって。
五十嵐:振り返るとしんどい経験って貴重だよね。2か月勝てない時期を乗り越えた1勝からその先とか、生きていく上でどこか強みになったりする。その時は苦しくても、人生をトータルで見たらいい時間を過ごせているんだよね。
石川:しんどい時の方が多いけど、壁の越え方は1つじゃないからさ。上から乗り越えられなかったら、下に穴を掘ってもいいし、横から回り込んでもいいし。
五十嵐:なんなら壁をぶち壊してもいいし(笑)。
石川:そういうこと! 行き詰まったら「亮ちゃん、もう辞めるわ」って言うから。
五十嵐:マサ、行き詰まることはないんだよ。絶対抜け道はあって探せるから。その43歳で探し続ける経験は、やった人にしか語れない。工藤(公康)さん、山本昌さん、やっぱり長くやった人にしか見えない景色はあるし、それを見続けることが、これからのあなたの使命だから。
石川:見たいね。先輩たちと近い景色が見たい。自分に期待して頑張ります。
(佐藤直子 / Naoko Sato)