大谷翔平の“決め球”が大流行 WBCでトラウト斬り…注目の「スイーパー」とは?

スイーパーは球種別球数で最多…今季の割合は46%

 また平均球速は84~85マイル(約135.2キロ~136.8キロ)で、80マイル後半(約142、3キロ)まで球速を上げることができる。リーグ平均は81~82マイル(約130.4キロ~132.0キロ)であることからも、変化が大きく、かつ速いことで打者がいかに手を焼く球かが分かる。

 2つ目は「スイーパーはオオタニにとって一番の球」であること。スプリットのイメージが強いが、「彼が最も頼っているのはスイーパーだ。球種別の球数で、スイーパーは2022年の途中にフォーシームを抜き、今年はその差がさらに開いてきた。今季ここまでスイーパーの割合が46%になっていて、どの先発投手よりも高い割合だ。昨年誰よりもスイーパーを多く投げ、今年もそう。2022年の開幕以降、スイーパーで空振りを205回取り、三振を89取っている。これはダントツだ」と多投している。

 最後が「MLBで最も貴重な球のひとつと断言できる」ことで、理由は「スタットキャストの分析によれば、オオタニのスイーパーは2022年の開幕以降、チームの失点を29抑えていることになる。この点でいえば、オオタニのスイーパーはMLB全体の中で最も貴重なスイーパーとなる」。全投手の全球種で見ても、38失点を防いだディラン・シーズのスライダーに次ぐ“貴重な球”であることが明らかになった。

(Full-Count編集部)

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