ハマスタ新名物“爆走”チア 速すぎガチ勝負の裏側…ファン相手も「絶対負けられない」

ファンとリレー対決を行うdiana【写真:町田利衣】
ファンとリレー対決を行うdiana【写真:町田利衣】

Shizukuさん「あそこ(グラウンド)に行くと凄く力が出るんです」

 2人とも陸上経験はなく、走ることに関して特別なトレーニングをしたことはないという。しかしAkiさんは「小学校の時から体育祭は毎回リレーの選手でした。徒競走とかで負けた記憶がないです。家族も全員速いです」とニッコリ。Shizukuさんは「学生時代に体育祭でリレーのメンバーになったことはありますが、特に自分が速いと思ったことはなかったです」と言うものの「あそこ(グラウンド)に行くと凄く力が出るんです」と見えない力にも後押しされているようだ。

 驚異の身体能力について、担当者は「(ダンスの)パフォーマンスのために普段から体幹、瞬発力、心肺機能など基礎的なトレーニングをかなりやっているので、そういうところでも鍛えられていると思います。そう考えるとまだ速くなる可能性も秘めていますね」とニヤリ。「dianaはパフォーマンスをしっかり伝えてお客さんを楽しませるというのがベース。アスリートだというところを見てもらえたら」と呼びかけた。

“競争”と“ファンとの一体感”をテーマに「どんな相手でも手抜きなしのガチ」を掲げて誕生したこの企画。まだ始まったばかりでリレー対決がいつまで実施されるかは未定だというが、しばらくは継続することに。担当者も「山崎康晃選手がツイッターで『コレ好き。dianaの脚力よ』とコメントしてくれたり、想定外のいい反響をいただいていて、うれしい誤算。凄いなと思っています。我々の感覚としては、今年の新イベントの中ではお客さんに1番刺さっているのでは」と驚くほどの滑り出しを見せた。

 Akiさんも「ファンの方が『足速いね』と言ってくださったり、名前を呼んでくださったりすることが増えました」と注目度の上昇を実感している。昨年は日本ハムの公式チアリーダー「ファイターズガール」が踊る「きつねダンス」が大ブームを巻き起こした。「試合以外の面でお客さんに何を楽しんでもらうかというところで、我々もブームをつくってやろうという姿勢は常に持っています」と担当者。2023年は走るdianaに注目だ。

(町田利衣 / Rie Machida)

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