内野の要を捕手に大胆コンバート 「夏の神奈川」を勝ち抜くため…桐光学園のチャレンジ

桐光学園・法橋瑛良【写真:大利実】
桐光学園・法橋瑛良【写真:大利実】

周りに目を配れる広い視野…野呂監督「うなぎのぼりに良くなっている」

 キャッチャーに挑戦して4カ月。面白さも感じ始めている。「ピッチャーの良さを、どうすれば引き出すことができるか。配球の組み立てを考えるのが面白い。これから、強肩強打のキャッチャーになって、チームの主軸として活躍できるようになりたいです」

 長打が売りのバッティングでは4番に座り、初回にタイムリー。リード面では、186センチの長身右腕・法橋瑛良(2年)と、エースの中平陽翔(3年)をストレート中心の配球で組み立て、無失点に封じ込んだ。

 キャッチャーへのコンバートは、野呂雅之監督、天野部長を中心としたスタッフの話し合いによって決まったという。野呂監督は、中村のどこを評価したのか。

「1年生でショートを守っているときから、内野のキーマンとして、周りにいい声をかけていました。肩が強く、スローイングも安定していることを考えると、中村をキャッチャーにすることで、チームとして相乗効果が生まれるのではないか。確信があったわけではないですけどね。去年の秋は負けているので、いろいろトライしていきたい。今日の1試合ではまだ判断できないですけど、うなぎのぼりに良くなっていますよ」

 桐光学園のOBである天野部長は主将、キャッチャーとして2001年選抜大会に出場。その後、東海大、セガサミーでもキャッチャーを務めた経歴を持つ。

「正直、新チームはキャッチャーが課題でした。周りを見られる視野の広さや、地肩を考えると、中村をキャッチャーにするのはどうか。一応、小学校の時にキャッチャーだったことを確認したうえで、コンバートしました。さすがに、今まで一度もやっていなかったら、なかったかもしれません」

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