韓国代表から“漏れた”19歳が史上初の160キロ 期待集中「佐々木、大谷に負けない」

第5回WBCに出場した韓国ナイン【写真:ロイター】
第5回WBCに出場した韓国ナイン【写真:ロイター】

ハンファのムン・ドンジュが160.1キロ…メディアは早くも代表入り期待

 韓国は3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で3大会連続の1次ラウンド敗退に終わった。豪州に7-8で敗れ、日本にも4-13と大敗する中で指摘されたのが、投手の球速不足だった。ところが、WBC代表から漏れた投手が12日、韓国プロ野球で史上初めて韓国人選手による160キロ超のボールを投げたとして話題となっている。

 ハンファの2年目、ムン・ドンジュ投手は12日に行われたKIAとの試合に先発し、6回を3安打2失点の好投を見せた。初回を3者連続三振を絶好の立ち上がりを見せる中、2番打者のパク・チャンホに投じた3球目が、時速160.1キロを記録したのだ。

 投球のトラッキングシステムが運用されて以降、これが韓国人選手としての最速。これまでの記録は2012年にロッテのチェ・デソン投手が記録した158.7キロだった。日本プロ野球で160キロを投げた日本人は、2010年のヤクルト・由規が最初。それから13年遅れての大台だ。

 韓国メディア「スターニュース」は「WBC落馬から韓国初の160キロ……ムン・ドンジュは日本をうらやんだ韓国プロ野球の宝になる」という見出しで報じた。高卒2年目の若手であること、今春のWBC代表には50人リストに名前が上がったものの、最終的に選考から漏れたことを伝えている。「少し補強すれば、彼の球速はWBCでも通じるという見方もあった」としている。

 また「スポーツ韓国」は「2026年のWBCで救世主になるか」と、早くも国際大会での活躍を期待している。「ファイアーボーラー不在に悩んでいた韓国代表の希望に浮上した」と伝えた。WBCでの日本の優勝を「大谷翔平、佐々木朗希を前面に出した結果だった」とし「日本の大多数の投手は時速150キロ後半のボールを易々と投げたが、韓国には150キロを投げる投手を見つけるのも難しかった。この違いが両チームの結果を分けた」としている。

 さらに「ムン・ドンジュはまだ満19歳。今後も球速上昇の余地が残っている。3年後、2026年のWBCでは時速164キロを駆使する佐々木、大谷にも負けない可能性がある」とした。今後韓国代表のユニホームにそでを通し、日本の前に立ちはだかることはあるのだろうか。

(Full-Count編集部)

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