ミット動かぬ「インズバかっこいい」 打者ガックリの“完璧球”は「バケモン」
ハム加藤貴はわずか100球で9回完投勝利を挙げた
■日本ハム 5ー2 西武(14日・エスコンフィールド)
日本ハムの加藤貴之投手が、14日にエスコンフィールド北海道で行われた西武戦に先発し、9回100球を投げ2失点で今季初勝利を完投で飾った。この日も捕手の構えたミットの位置に吸い込まれていく精密機械ぶりは健在だったが、打者も見逃し三振にガックリ膝に手を付いた内角低めの直球は「加藤のインズバはマジでかっこいい」「ホンマ制球力バケモンや」と絶賛されている。
加藤は昨季、規定投球回に到達者でシーズン与四球11と最少記録を72年ぶりに更新する偉業を成し遂げた。新球場元年の開幕投手を任され、3試合目でようやく白星をつかんだ。今季も3戦計23イニングで与四球はわずか1と抜群のコントロールを披露している。8回無死ではマキノンに3球で3ボールとしながらも、カウント3-2からの6球目を内角低めにズバリと決めて見逃し三振。マキノンはストライクのコールに膝に手を付き落胆した。
「パーソル パ・リーグTV」公式YouTubeが映像を公開すると「インコースのストレート痺れた」「制球力は球界一だよな」「打てそうで打てない。ホント、不思議なピッチャー」「めちゃくちゃ腕が遅れて出てくるし肩肘の関節が柔らかいからほんと球が見づらいんだと思う」と感嘆のコメントが相次いだ。