DeNAバウアー、日本デビューで4回6K無失点で2軍圧倒 最速155キロに大観衆どよめき

イースタン・リーグの西武戦に先発したDeNAのトレバー・バウアー【写真:荒川祐史】
イースタン・リーグの西武戦に先発したDeNAのトレバー・バウアー【写真:荒川祐史】

異例の大観衆…サイ・ヤング賞右腕がお馴染み“刀パフォーマンス”も

 DeNAの新外国人トレバー・バウアー投手が16日、神奈川・横須賀市の横須賀スタジアムでの2軍イースタン・リーグの西武戦に先発し、来日初の実戦登板を果たした。4回を投げて4安打6奪三振で無失点と圧倒。メジャーでお馴染みだった“刀パフォーマンス”も披露した。超大物助っ人のマウンドに、2軍戦にもかかわらずスタンドには2680人の異例の大観衆が詰めかけた。

 先頭の若林に対し、1球で右飛に。続く蛭間には左翼線への二塁打を許したものの、高木を空振り三振に仕留めると場内はどよめき。陽川も空振り三振に切って事なきを得た。2回は1死から山村に中前打を浴びて盗塁で二塁に進めたが、後続は二直からの併殺で無失点だった。一挙手一投足のたびに場内が沸いた。

 3回は先頭の是澤を3球三振に斬るも、続く中山は一塁強襲の内野安打で出塁させ、若林の中前打で1死一、三塁のピンチに。盗塁で二、三塁となったのち、蛭間をこの日最速の155キロで空振り三振に。高木も空振り三振で圧倒した。4回先頭の陽川も三振に。危なげなく3者凡退で終えた。

 メジャーで2015年から2019年まで5年連続で2桁勝利をマークし、新型コロナウイルスの感染拡大でシーズン短縮となった2020年には5勝4敗、防御率1.73をマークしてナ・リーグのサイ・ヤング賞に輝いた。同賞受賞者のNPB球団入団は、1962年にドン・ニューカムが外野手として中日でプレーして以来61年ぶり2人目となった。

 3月24日に入団会見を行い、慎重に調整を進めて迎えた初マウンド。2021年の6月以来の実戦で、まだ大きなブランクもあって本来の姿ではないものの、さすがの制球力とボールの切れは健在だった。驚異的な強肩を誇る右腕は試合開始直前、外野でバックスクリーン前から右翼ポール付近の相手へ向けて遠投のキャッチボールを披露し、早々とスタンドの観客を沸かせていた。

【実際の様子】マウンドで投げる姿が見たかった…DeNAバウアーが日本デビュー

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