ダルビッシュ、新ルールに困惑「よく分かっていなかった」 3度の牽制で痛恨ボーク
今季3度目の先発登板、打線は1点も奪えず前回登板に続く黒星
■ブルワーズ 1ー0 パドレス(日本時間17日・サンディエゴ)
パドレスのダルビッシュ有投手は16日(日本時間17日)、本拠地でのブルワーズ戦に先発し、7回1失点で降板。好投を見せたものの、打線の援護に恵まれず0-1で敗戦。今季2敗目を喫した。
初回は3者連続空振り三振の立ち上がりとなった。2回、1死からミッチェルにバントで内野安打を許すと、一塁牽制の際にボークを取られてピンチに。その後三盗を許して1死三塁となると、犠飛で1点を失った。「三盗は防げたと思うので、そこは反省点かなと思います」。結果的にこの失点が試合に響いてしまった。
ボークの場面については、ダルビッシュが一塁へ牽制球を投じたのは2回だけだったが、3度目の牽制と見なされてボークを取られた。今季から、「牽制を含めてプレートを外す行為は1打席につき2回まで(3度目は成功しなければボーク)」というルールが導入されており、打席のアンダーソンへ初球を投じる前に、一度プレートを外していたことが牽制1回目とカウントされてしまった。
ダルビッシュは「3回目の牽制になったからのボーク。(捕手の)ノラがピッチコムで牽制だったり守備的なサインを出そうとしたんですけど、少し上手くいかなくて、(ピッチクロックの)時間的にヤバいかなと思ったので1回ステップオフしたんですけど、それが(1回目の)牽制という形に捉えらえた。ベンチも分かっていなかったですし、僕もよく分かっていなかった。ベンチから牽制のサインが出たので牽制をしたら、ああなってしまった」と振り返った。
結果的にこのボーク絡みの失点が試合を左右することとなったが、「これもメジャーリーグの野球の一部。向こう(相手)も同じことをやっている。勝てる理由、負ける理由っていうのが新しいルールによって増えてきている。ここからみんな学ぶこともあると思いますし、それで勝っていけたらなと思います」と、適応していく考えを示した。
今季2敗目となったが、体の状態については「だいぶいいですね。筋力もWBCの時に比べたら戻っていますし、体調もいいですし、精神的にも良くなってきていると思います」と頷いた。