114億円男の契約は「球団史上最悪」 2年残しての“構想外”を米メディア痛烈批判

ダイヤモンドバックスからDFAとなったマディソン・バムガーナー【写真:ロイター】
ダイヤモンドバックスからDFAとなったマディソン・バムガーナー【写真:ロイター】

33歳左腕に米メディア「耐久性はあったが効果的な活躍はできなかった」

 ダイヤモンドバックスは20日(日本時間21日)、マディソン・バムガーナー投手を事実上の戦力外(DFA)にしたと発表した。地元紙アリゾナ・リパブリックのニック・ピエコロ記者は、電子版にて「5年8500万ドル(約114億円)は、球団史上最悪の契約の1つになる。彼は、大きく期待を裏切った」と言及した。

 バムガーナーは今季、思うような成績を残せていなかった。ここまで4試合に先発するも、白星をマークすることはできず、3敗。19日(同20日)のカージナルス戦では3回7失点で降板するなど、防御率は10.26と“想定外”の成績となっていた。

 33歳左腕の“構想外”に、米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」は「耐久性はあったが効果的な活躍はできなかった。彼は(ダイヤモンドバックスで)先発69回を投げて、防御率5.23と不調であった」と説明した。

 さらに、同サイトはバムガーナーの投球に「現在の速球の平均、89.6マイル(約144.2キロ)は、ピーク時の92.9マイル(約149.5キロ)から3マイル(約4.8キロ)以上低下している。11.1%の割合で三振を奪い、16.7%の割合で四球を与えているが、はるかにキャリアワーストの数字だ」と指摘。ダイヤモンドバックスは今季、ザック・ガレン投手、メリル・ケリー投手らが先発ローテーションに入るなど「先発投手の展望は明るいと言える」と言及。全盛期と比べて、球威の落ちているバムガーナーが事実上の戦力外となった理由は、ここにあった。

 バムガーナーはジャイアンツ時代の2017年には開幕戦で投手として初となる1試合2発を記録するなど、通算19本塁打を誇る“打てる投手”でもあった。2019年オフにFAとなり5年総額8500万ドル(約114億円)でダイヤモンドバックスに入団。2020年、21年は開幕投手を務めるも黒星が先行。今季の年棒は2300万ドル(約30億8800万円)で、2024年オフまでの契約が残っていたが、期待に添える活躍ができず、戦力構想から外れてしまった。

(Full-Count編集部)

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