創志学園・門馬監督が目指す5度目の頂点 「全国制覇」の横断幕をバックネットに移した意味
東海大相模で4度全国V…門馬敬治監督は昨年から創志学園で指揮する
東海大相模(神奈川)の監督として、春夏4度の全国制覇を成し遂げた門馬敬治監督。2022年8月に創志学園(岡山)に移ってからも、頂点を目指して戦っている。
岡山県勢は、春は1965年に岡山東商が優勝したことがあるが、夏の日本一はまだ成し遂げたことがない。「師」として仰ぐ、原貢氏に続く、異なる2校での全国制覇へ。「毎日が試合」と位置付け、着々と強化を進めている。
「全国制覇」
グラウンドのバックネットに、シンプルな言葉が掲げられている。門馬監督が就任してから作ったわけではない。前任の長澤宏行監督(現・兵庫県立篠山産業監督)時代からあった横断幕である。
「就任した時は、三塁側のファウルグラウンドのほうに掲げられていました。しばらくしてから、『誰もが見えるところ、常に意識できるところに掲げよう』と、あえてバックネットに移しました」
目指すべきは、甲子園に出ることではなく、全国の頂点に立つこと。どこに目標を置くかで、求める基準が変わってくる。
「ただ、秋に戦っていく中で、葛藤がありました。技術の面でも意識の面でも、日本一はまだ遠い場所にある。それを感じたので、『全国制覇』という言葉を使うことに迷うようになりました」