韓国で続く元助っ人の苦難 三振率45.6%の「予告された惨事」…1試合で退団の右腕も

元西武のブライアン・オグレディ【写真:荒川祐史】
元西武のブライアン・オグレディ【写真:荒川祐史】

元西武のオグレディは打率.127の不振で2軍落ち、長打力発揮できず…

 韓国に渡った元助っ人が、苦難のシーズンを送っている。ハンファは昨季西武でプレーしたブライアン・オグレディ外野手を24日に2軍へ落とした。韓国メディア「MKスポーツ」は「三振パレードは予告された惨事だった」として、オグレディの弱点と現状を伝えている。

 オグレディは開幕から1軍17試合に出場して打率.127、本塁打はない。さらに68打席で実に31三振を喫するという不振に陥っていた。打席あたりの“三振率”にすると、実に.456に達する。

 記事はオグレディの「期待された長打率が.159にすぎなかった」と紹介。さらに同メディアは昨冬に掲載した記事をもとに「契約当時から、オグレディが空砲になると警告したことがある」としている。

 根拠は、西武時代の成績だという。記事によればオグレディは内角ストライクに対しては.306の打率を記録、低めのストライクに対しても10本塁打している一方で、ボールゾーンに落ちていく変化球に非常に弱かったという。昨冬の時点で「低めに落ちる変化球にうまく対処しなければ、膨大な数の三振をするかもしれない打者だ」と紹介していた。

 さらに韓国での打席を「オグレディは低めに落ちるボールにストレスを感じていた。落ちるボールを意識しすぎると、今後は真ん中に入ってくる速いボールにも対処できなかった」と分析。「不振は十分に予想できる災害だった」としている。

 ハンファは今季、同じく西武から移籍したバーチ・スミス投手も開幕戦で肩を痛め、そのまま退団に追い込まれている。中日やロッテでプレーしたエンニー・ロメロ投手も、昨季優勝したSSGでエース級の期待をかけられたものの、肩の不調でここまで実戦で登板できていない。サムスンでプレーするホセ・ピレラ外野手(元広島)やデビッド・ブキャナン投手(元ヤクルト)のように成功例も多い日本から韓国への助っ人移籍だが、今季の“新顔”は苦難を強いられている。

(Full-Count編集部)

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