「このまま三者三様でいきます」指揮官も手応え…DeNAの快進撃支える“捕手3人制”

DeNA・山本祐大、戸柱恭孝、伊藤光(左から)【写真:荒川祐史、中戸川知世】
DeNA・山本祐大、戸柱恭孝、伊藤光(左から)【写真:荒川祐史、中戸川知世】

DeNAは戸柱恭孝、山本祐大、伊藤光が均等に先発マスクを被る

■DeNA 5ー2 ヤクルト(26日・横浜)

“強打の捕手トリオ”が快進撃を支えている。セ・リーグ首位のDeNAは26日、本拠地・横浜スタジアムで行われたヤクルト戦に5-2で勝利。2-2の同点で迎えた7回に殊勲の決勝2号3ランを放った戸柱恭孝捕手は、同日現在で今季打率.348(23打数8安打)をマークしている。山本祐大捕手も打率.400(15打数6安打)を誇り、伊藤光捕手も25日のヤクルト戦で2点二塁打を放つなど、ここ一番で勝負強い。今季のDeNA捕手陣は打席に立っても脅威だ。

 DeNAの先発マスクは19試合中、戸柱が7試合、山本が6試合、伊藤が6試合と均等に配分されている(26日現在)。基本的に先発投手によって、バッテリーの組み合わせが決まっている。三浦大輔監督は「捕手全員がしっかり準備して、投手の特長を引き出してくれている。誰がマスクをかぶっても遜色ない。いろいろな組み合わせ、パターンを持てていることは、チームにとって大きい」と評する。

 戸柱はこの日「7番・捕手」としてスタメン出場し、1点ビハインドの3回には先頭打者として左前打で出塁。1死二、三塁となった後、佐野恵太外野手の二ゴロの間に同点のホームを踏んだ。そして7回1死一、二塁では、ヤクルトの2番手・木澤尚文投手への代わり端をとらえ、右翼席へ決勝3ランを放った。

 8年目33歳の戸柱は一昨年のシーズン後半、2軍落ちしている間に一念発起し打撃改造に取り組んだ。それまで2割そこそこだったシーズン打率を、昨季は.264に上げ、今季はさらに飛躍を遂げている。投球を“点”でとらえていたものを“線”でとらえるようにイメージし、構えた際に高く掲げていたグリップの位置も胸の高さに下げた。

打撃好調の戸柱「バットの出し方をガラッと変えました」

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