巨人の課題は「無駄な進塁、失点」 大逆転も専門家が指摘する「記録に残らないミス」

無駄な進塁で追加点、記録に残らないミスに「いかに無駄な失点を減らしていくか」

 直近3試合をみても計25失点という現状に新井氏は「得意とする変化球を要求するのはいい。ただ、走者を背負うと打たれたくないという気持ちが強いからか、初球の入りから変化球主体になるのが気になります」と、正捕手として起用されている大城の配球を指摘した。

 リード面以外にも3回無死一、三塁から堀岡が長岡を投ゴロに打ち取ったが、挟殺プレーで1死二、三塁とした場面を振り返り「投手が1-6-3が無理と判断して本塁に投げた。大城が素早く三塁でアウトにしないと行けない場面。打者走者も二塁へ進めピンチを広げてしまった」と、記録に残らないミスだったことを口にする。

 その他にも先制を許した2回1死二、三塁から内山に中前2点適時打を浴びた際の中堅・ブリンソンが本塁へ見せたダイレクト送球。これも打者走者は二塁へ進塁し、その後に浜田の左前適時打で3点目を献上するなど細かなミスが目立った。

「打たれるのは仕方ないとして、いかに無駄な失点を減らしていくか。5割復帰や上位を目指すにはそういった部分も必要になってくる。打線が好調ですし、まだシーズンは始まったばかり。投手陣に不安があるだけに、そういった部分から修正していきたい」

 劇的な逆転劇で勝利を収めた原巨人。まだまだ課題はあるが、この1勝を浮上のきっかけにしたいところだ。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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