ヌートバーにも好影響 36歳指揮官は“人格者”、選手に言うべきことは「必ず伝える」

選手と誠実な関係を結べなければ「チーム一丸となって162試合は戦えない」

 ただ、ベンチコーチとして接したシルト前監督からは長丁場のシーズンを戦い抜く心得を習得したと話す。

「選手の調子に起伏がないシーズンなどない。シルト監督が日々、どのように選手と接してきたかを私は観察してきた。カージナルスを指揮させてもらう上でシルト監督から学んだことは私の財産になった。その日の戦いを終えて、言うべきことが選手にあれば必ず伝える。お互いが意見を交わし誠実な関係を保っていかなければチーム一丸となって162試合は戦えない」

 前日の試合では1点リードの7回2死二、三塁の場面で抑え役のヒーリーを投入し無失点。8回を5球で終えたヒーリーに代え、9回を任せたガジェゴスが2本塁打を含む4安打3失点で逆転負け。地元メディアからはこの日の試合前の会見でも起用法に関しての質問が出たが、「ガジェゴスは安定している」と、4月の5登板で1失点の右腕への信頼を改めて口にした。

 7月2日に37歳となるマーモル監督は、早くも訪れたシーズンの荒波の中を操舵し続ける。

(木崎英夫 / Hideo Kizaki)

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