DeNA、痛恨サヨナラ負けも「この1敗でどうこうはない」 専門家が指摘する“心配事”
昨季は56試合で3敗、今季は15試合目で早くも昨季の負け数に並ぶ
1点リードの9回にマウンドに上がった右腕は、先頭のサンタナをスプリットで空振り三振に仕留めるなど簡単に2死を奪った。だが、オスナに直球を弾き返され左前打を浴びると、続く長岡には甘く入ったスプリットを右翼席に運ばれた。
「スプリットのキレは悪くなかったが、少しでも甘く入ると長打を浴びる危険性もある。オスナにはスプリット2球で追い込みながら、最後は直球を選択しヒットを浴びた。これで、よりバッテリーはスプリットを選択してしまう。多投されるスプリットは打者側にしてみれば、目が慣れると見極めやすい。配球も絞りやすくなる」
山崎はルーキーだった2015年から抑えを任され、ここまで通算216セーブと実績、経験は十分。昨年は56試合に登板し0勝2敗37セーブ、防御率1.33の好成績をマークした。ところが今季は15試合に登板し、早くも昨年の負け数を超える3敗目を喫するなど、防御率5.93と苦しんでいる。
チームは開幕3連敗から立ち直り、4日の広島戦に勝って12球団最速の貯金「10」を記録するなど快進撃を続けている。「サイ・ヤング賞の実績があるバウアーも加わり、投打のバランスもいい。これまで僅差のゲームも勝ち切っている。山崎が本来の姿を取り戻すことができれば、より安心したゲーム展開になってくる」と、新井氏は守護神の復調に期待を込めていた。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)