2戦連発の村上宗隆は「去年、良く見た光景」 名球会打者が復活を確信した“変化”
「開幕直後は同じボールでやられるケースが多くみられた」
初回2死二塁で迎えた第1打席では、今永が投じた外角直球に空振り三振を喫していた。新井氏は「あの打席は、後ろが大きくなってタイミングが遅れていた」と指摘。だが、続く第2打席で放った左翼への2ランは同じ球種、コースのボールを完璧に捉え、見事にやり返した。
「開幕直後は、同じボールでやられるケースが多く見られた。ここ3試合を見ていますが、捉えるポイントも良くなり、打席の中で修正して、結果に表れている。これは状態が良くなってきた証拠だと感じています」
新井氏は5打数1安打に終わった3日の巨人戦でも「バランスがよく、力強い打球が増えている。どん底の状態は抜けた」と、復調を予言していた。投手の左右に関係なく広角に打ち分け、徐々に打球も上がるようになっており「この状態を続けていければ率も自然と上がっていく。本来の姿を取り戻すまでに、そう時間はかからないのではないでしょうか」と口にする。
リーグ3連覇を狙うチームは、ここまで13勝15敗1分の4位ともたついているが、巻き返しは十分に可能だ。開幕から出遅れていた塩見が復帰し、昨季の3冠王・村上も復活の兆しを見せている。好調の首位・DeNAを叩き、浮上のきっかけをつかみたい。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)