吉田正尚とスーパースターの“共通点” 指揮官明かす「お手本にするのは最適な存在」
憧れのハーパーを目の当たりにした吉田「自分もついにここに来たのかって」
レッドソックスの吉田正尚外野手が5日(日本時間6日)、敵地で行われたフィリーズ戦に「2番・左翼」で出場し、3回の第2打席で右前打を放って15試合連続安打とした。15試合連続安打以上をマークした日本選手は、イチロー、大谷翔平、松井秀喜、青木宣親、田口壮に続く6人目となった。
この日はフィリーズの強打者、ブライス・ハーパー外野手が右肘手術から復帰後、初めて本拠地フィラデルフィアに登場。ハーパーは吉田が日本時代から憧れていたスーパースター。初回の第1打席で4万人を超える満員の観客からスタンディング・オベーションを受けるハーパーの姿を、左翼の守備位置から見つめた吉田は「自分もついにここに来たのかって最初は思いました。打席の雰囲気や期待感というところを感じます」と感銘を受けた様子だった。
試合前から吉田とハーパーの直接対決に、ボストンの地元メディアも注目。レッドソックスのコーラ監督は「(吉田と)ハーパーについては話さなかったが、パワーと(周囲からの)期待感というところで(2人は)共通している。左打者でお手本にするのは最適な存在だろう」と話した。その一方で、コーラ監督が吉田にもう1人の「お気に入りメジャーリーガー」がいることを明かした。
「この前、お気に入りの選手について話したときに、ホセ・ラミレス(ガーディアンズ)の名前を挙げていた。(2人とも)同じくそんなに身体は大きくないが、打席で我慢強く、フィールド全体に打つことができる」。昨季、打率.280、29本塁打、126打点をマークした強打の三塁手は身長180センチとメジャーリーガーの中では小柄だが、ハーパーと同様に、パワーがあり、広角に打てる打撃技術を持ち合わせている。
ここまで6本塁打を放ち、長打率5割以上をマークする吉田の長打力について、同監督は「メカニックによるもの。打つべき球を打てるし、打球に伸びがある。外野フライと思った打球が伸びていくんだ」と、高い打撃技術を改めて評価していた。
(Full-Count編集部)