118億円捕手が“定位置剥奪” モリーナ後釜期待も…下位低迷に「罪悪感を抱いている」
正捕手として期待し獲得したコントレラスを指名打者で起用へ
■タイガース 6ー5 カージナルス(日本時間7日・セントルイス)
ラーズ・ヌートバー外野手の所属するカージナルスは、現在8連敗中でナ・リーグ中地区最下位に沈む。チーム打率は同2位の.259ながら、チーム防御率が4.71。勝率はリーグワーストの.294だ。現状打破へ、今季5年8750万ドル(約118億円)で加入したウィルソン・コントレラス捕手が定位置を失い、6日(日本時間7日)のタイガース戦から指名打者で出場する事態となった。
MLB公式のカージナルス番ジョン・デントン記者が、「オフシーズンに獲得した主要なFA」であるコントレラスを今後数週間、指名打者にシフトすることを決断したと伝えた。昨季限りでレジェンドのヤディアー・モリーナが引退し、鳴り物入りで加入。正捕手として期待されていた。
コントレラスの代わりは、2019年にメジャー昇格してカージナルスで直近4年間プレーしているアンドリュー・キズナーが務めることになり、3Aからトレス・バレラ捕手が昇格となった。コントレラスはこの昇格を「驚いたよ。彼はすごくいいやつだから、ここにいるのはいいことだね」と話したという。
オリバー・マーモル監督は「(今回の決断に関して)多くの話し合いを重ねた。(馴染みのあるキズナーと投手陣がバッテリーを組めば)助けになるだろう。特に今我々がこういう状態ということもあり、試合に勝っていかないといけない。我々の戦い方において、ウィルソンには学んでいる部分がある。他球団からやって来てそのすべてを吸収するのは難しい」と説明した。
コントレラスは「数日間ヤディと話をした。(苦しむチーム状況に)罪悪感を抱いている。負けが続いている状態を受け止めている。勝つためにここに来たのだから。僕らは狙い通りの投球ができていないと、彼(モリーナ)は言っていて、僕も同じ考えだ。僕は誰も責めていないし、投手陣を悪く言うつもりもない。なぜなら僕も彼らと同じ立場だから。しかし2ストライクからもっと狙い通りの投球をする必要がある」とモリーナに相談したことを明かしている。
「1つだけハッキリさせておきたいことがある。コントレラスが捕手を務めているから、我々が負けているというわけではない。それだけは明確にしておきたい」と強調したマーモル監督。とはいえ“屈辱的”ともいえる措置から、コントレラスはどのように巻き返していくのだろうか。
(Full-Count編集部)