大谷翔平を名将が手放し称賛「唯一無二だ」 CY賞左腕の“社会現象”と「よく似ている」
アストロズのベイカー監督が“フェルナンド・マニア”と比較
■エンゼルス ー アストロズ(日本時間9日・アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手は8日(日本時間9日、試合開始10時38分)、本拠地・アストロズ戦に「3番・指名打者」で先発出場する。アストロズのダスティ・ベイカー監督は試合前に1981年に新人王とサイ・ヤング賞をダブル受賞した元ドジャースのフェルナンド・バレンズエラ氏が起こした社会現象と現在を比較。「とてもよく似ている。オオタニは唯一無二だ」と手放しで称賛した。
メキシコ出身のバレンズエラ氏は1980年にメジャーデビューすると、翌年に13勝7敗、防御率2.48で新人王とサイ・ヤング賞のダブル受賞。1986年には21勝11敗で最多勝も獲得した。通算173勝153敗、防御率3.54の成績を残し、背番号「34」はドジャースの永久欠番になった。
バレンズエラ氏の熱狂的なファンは「フェルナンド・マニア」と呼ばれ、社会現象にもなった。当時を知るベイカー監督は、当時と比較。「フェルナンド(バレンズエラ氏)は南米やラテンの人たちを惹きつけ、オオタニはどちらかというとアジア人を惹きつけた。でも、(社会現象は)とてもよく似ている」と振り返った。そして「フェルナンドもよく打ったが、オオタニみたいには打てなかった」と笑った。
今季、大谷はここまで投げては4勝負けなしで防御率2.54、打っては7本塁打20打点5盗塁、打率.295、出塁率.366、OPS.878の成績を収めている。ベイカー監督は「オオタニは唯一無二だ。私の妻がいると(大谷の)写真をとり始めるから、今日はいなくてホッとしている(笑)。特にホームランを打ったときはね」と話し報道陣を笑わせた。
大谷は翌9日(同10日)の同カードで今季5勝目を目指し先発登板が予定されている。この日は、ブルペンで38球を投じるなど、調整した。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)