エ軍退団後に“覚醒”　大谷とも仲良しの25歳、スター軍団での貢献度を米メディア絶賛

フィリーズ移籍が「転機」、見違える打撃指標を残す“髭男”

　フィリーズのブランドン・マーシュ外野手の成長が著しい。今季ここまで35試合に出場して打率.311、4本塁打、16打点、出塁率.416、長打率.575の成績を残すなど、大谷翔平とも仲良しで知られる25歳は見違えるほどの打撃指標を残している。エンゼルス所属時は通算で打率.239、出塁率.299、長打率.354だっただけに、米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」は「心強い成長」と報じている。

　2021年からエンゼルスに在籍したマーシュは、昨季途中にフィリーズに移籍。「トラウトやオオタニらスターがいるエンゼルスの中で比較的影が薄い存在だった」と記事は言及している。俊足を生かした守備型の選手で、トレードマークの髭は人気を博したが、メジャーでのキャリアをスタートさせて間もないこともあり、打撃を含め発展途上な面もあった。

　しかしマーシュにとってフィリーズ移籍が「転機だったように思える」と指摘。移籍前は、打席数における三振の割合が35％を超えていたが、フィリーズ加入後は30％以下に。四球の割合も6％後半～7％後半だったものの、今季は13.2％と大きく改善した。そして平均打球速度が昨季の89.2マイル（約143.5キロ）から92.3マイル（約148.5キロ）に上昇。強打率も38.2％から49.3％に向上するなど、総合的に打撃の質がレベルアップしたと言っても過言ではない。

　そんな“覚醒”したマーシュだが、年俸調停権が2024年シーズン終了まで得られず、2027年シーズン終了までFAになることができないと記事では言及。フィリーズには2019年から13年総額3億3000万ドル（約367億7000万円）で契約したブライス・ハーパー外野手や、昨オフから11年総額3億ドル（約410億2300万円）の契約を結んでいるトレイ・ターナー内野手ら“超高給取り”選手が多く、補強をする上で考慮せざるを得ない年俸総額の面でも「マーシュのように気付かれにくい選手が大きな貢献をすることは、重要な勝利だ」と評価されている。

（Full-Count編集部）