大谷翔平に二塁打食らっても「私の勝ち」 23歳の韓国代表右腕、劇的進化の“きっかけ”

WBCの韓国戦で右翼線へ二塁打を放った侍ジャパン・大谷翔平【写真:Getty Images】
WBCの韓国戦で右翼線へ二塁打を放った侍ジャパン・大谷翔平【写真:Getty Images】

右翼線二塁打も…「本塁打を食らわなかったんだから、私の勝ち」

 3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を韓国代表として戦ったクァク・ビン投手が、大谷翔平投手との対戦をきっかけに大きく化けようとしている。韓国プロ野球「KBOリーグ」で斗山に所属しており、4月は3勝1敗、防御率0.88、被安打率0.164という圧倒的な成績を残した。韓国紙「イルガンスポーツ」が伝えている。

 23歳のクァク・ビンは、2018年のドラフト1位で指名され斗山に入団した。ただ重なる故障で決して出世は早くなく、昨季後半の活躍でWBC代表入り。そして今季序盤の活躍につなげている。

「国際舞台で感じた制球の重要性」と題された記事は、「WBCの経験も大きな財産になった」と指摘する。クァク・ビンはWBCで学んだことを「剛速球投手も多かったが、みんな制球が本当に良かった」と話している。もちろん、韓国でも有名な大谷との対戦も忘れられない出来事だ。

 3月10日に東京ドームで行われた1次ラウンドの日韓戦。クァク・ビンは5回、2番手のウォン・テイン投手が近藤健介外野手にソロ本塁打を浴びた直後に登板した。打席には3番の大谷。右翼線へ二塁打を浴び、1死後吉田正尚外野手の犠飛で生還された。さらに岡本和真内野手に安打を許したところで降板した。

 クァク・ビンは大谷との対戦を「私が勝ったと思う。ホームランを食らわなかったんだから」と振り返り、笑ったという。大谷に対しては悔いの残らない球を投げたが、それでも痛打されたのだという。

 5月に入ってからはやや失速。7日のLG戦に先発したが、腰を痛めて数週間の休養が必要になった。ただ6月の復帰を目指して準備を進めている。「もし4月のような投球が続くなら、海外リーグへの挑戦もある」とする記事は「私はKBOリーグでもっと結果を出さなければいけない。もしみんなが認める投手になれば、その時に海外行きについて具体的に考えてみる」というクァク・ビンの言葉を紹介している。再び大谷との対戦があったら、どんな結果を残すだろうか。

(Full-Count編集部)

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