「オオタニの取材はないのか?」 台湾TVから質問…日米を越えた注目度「彼を見に来た」

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

前日には先発投手として59年ぶり1試合5出塁「信じられないよ」

 エンゼルスの大谷翔平投手は、もはや日米間だけの話題ではない。16日(日本時間17日)の敵地でのオリオールズ戦で、あらためて注目度の大きさを感じる出来事があった。「3番・指名打者」で先発出場し、4打数無安打。躍動とはいかなかったが、試合後のロッカールームで、記者は突然男性から話しかけられた。

「オオタニの取材はないのか?」

 そう問うてきたのは、台湾のテレビ局「TVBS」のソン・ホワン記者。「きょうは取材はないと思います」。そう返すと、少し残念そうな表情を見せ、記者席に戻っていった。

 この日、両チームには台湾出身の選手はいなかった。にもかかわらず、2日連続で台湾メディアがエンゼルスを取材。不思議に思って聞いてみると即答だった。「オオタニを見に来たんだ。台湾は野球への関心が高く、彼はとても人気だから」。3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、さらに国内での人気は高まったという。

 前日15日(同16日)の同カードで、大谷は投手としては、自己ワーストタイとなる3被弾5失点と本来の調子ではなかったが、打撃では特大3ランを含む4安打3打点1四球。先発投手として59年ぶりの1試合5出塁を果たし、あと二塁打で先発投手史上初のサイクル安打まで迫った。

 現地で目の当たりにしたホワン記者は「投手で1試合5出塁にビッグホームラン。信じられないよ」と驚きを隠せないでいた。二刀流の注目は日本、そして米国を越え、アジア・世界へと広がっている。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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