大谷翔平は「次はHRゼロ」 相棒が“予言”した修正力…4戦連続被弾も揺るがぬ自信

エンゼルスのチャド・ウォラック(左)と大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルスのチャド・ウォラック(左)と大谷翔平【写真:ロイター】

自己ワースト4試合連続被弾も…オハッピー「よくなっていると思う」

■エンゼルス 4ー2 ツインズ(日本時間22日・アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手は21日(日本時間22日)、本拠地で行われたツインズ戦で6回1失点9奪三振の好投を見せた。勝ち負けこそつかなかったが、チームの勝利に貢献。自己ワーストの4試合連続被弾中だったが、この日はコレアに適時打を浴びた1失点に抑えた。さすがの修正力を見せていたが、相棒たちは前回登板から大谷の凄さを感じていた。

 この日は過去の登板と比較し、“魔球”スイーパーの割合を減らし、カットボールを多めに配球、3つの三振を奪った。スイーパーにしても「ブルペンで色々と試しながら、こういう形の方がいいなとか。逆に左打者はこういう形がいいなと。そこは変えたりするので」と都度変化をさせていることを明かした。3回にはコレアに先制の適時二塁打を浴びたが、その後はゼロを並べ、6回は3者三振でいい流れを作った。

 試合前の時点で、直近4試合では8被弾など計25イニングで17点を与えていた。中でも前回登板となった15日(同16日)のオリオールズ戦では、自身ワーストタイの3発を浴び、そのうち2発が決め球スイーパーでの被弾だった。しかし、その日の試合後、チャド・ウォラック捕手は「ただ単に真ん中に集まってしまった、それだけのことだと思う」とあまり心配をしていない様子だった。むしろ「立ち直れることを証明した」とその後の修正力を褒めていた。

ツインズ戦に先発したエンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
ツインズ戦に先発したエンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

 そしてもう一人、開幕から大谷とバッテリーを組んでいたのがローガン・オハッピー捕手だ。左肩の手術で今季絶望となったが現在はリハビリ中で、今はベンチから大谷の投球を見守る。大谷と組んだ4試合は被本塁打ゼロ、21回を投げ失点はわずかに「2」だったが、「直近の試合で私はキャッチャーを務めていないけど、よくなっていると思う」と語っていた。「スプリングトレーニングは感覚を養うために、投球をすることに力を入れていた。今はどうやって打者を攻めるか考えている」と明かし「彼の学習意欲や修正能力にいつも驚かされている。感心させられる」と驚いていた。

 ウォラックは前回登板の後、こうも話していた。「次の試合は、本塁打はゼロかもしれないね」。その言葉通りに、この日見事に修正し、6回1失点に抑えた。被本塁打はゼロだった。「まだまだ発展途上だなと思うので、全球種を伸ばしていけるなと思います」と大谷。相棒たちの予言通りの見事な修正力だった。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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