コーチとの確執が招いた転落 “クビ”切られた118億円男は「頑固な元スター」
コーチの助言は耳に届かず「過去と決別できない生徒」
さらに「2021年はこれよりも良かったが、チームが酷かった」と、周辺環境の変化で低迷が長引いたとしている。ジャイアンツ時代からバムガーナーを知っていたマット・ハージェス投手コーチが別の役割に配置転換となり、アストロズを強豪に押し上げたブレント・ストロム氏が後任となった。データ重視の新コーチは「過去にうまくいっていた方法と決別できない生徒(=バムガーナー)」を見つけたと記事は指摘する。
ジャイアンツ時代、主に4シームとカットボールで三振を奪ってきたバムガーナーは、球威とピンポイントの制球力が落ち始めたことでカットボールを減らし、カーブやチェンジアップの割合を増やすよう助言されたのだという。「しかし、バムガーナーは現在の自分を受け入れるよりも直球の球威を取り戻すことに躍起になっていて、耳を傾けなかった」というのだ。
結果、2021年からは2年連続で7勝という成績に終わり、ついにはチームを追われた。記事はバムガーナーの周囲からの「メカニクスや球種に関する意見の相違の根底には、信頼の欠如という確信問題があった」という声を紹介。指導者と合わなかったことも低迷に拍車をかけた。
球団の中には「ストロム投手コーチがバムガーナーに対し(変化を強要するよりも)より優しいアプローチを取ればうまくいく可能性があった」という声もあるというが、後の祭りだ。記事は「バムガーナーがダイヤモンドバックス時代にすべての修正を受け入れ、投手としての部品をすべて入れ替えたとしても、3年半前にチームが契約した際に期待していたようなローテ上位で投げる投手になれた保証はない」とキッパリ。新天地を見つけることはできるだろうか。
(Full-Count編集部)