驚異の打率.364…10年目で覚醒のDeNA27歳 塁上でのパフォーマンスに込めた思い

巨人戦で2点三塁打を放ったDeNA・関根大気【写真:中戸川知世】
巨人戦で2点三塁打を放ったDeNA・関根大気【写真:中戸川知世】

DeNA関根はリーグ3位の打率.364…三浦監督「確実性が数段上がっている」

■DeNA 6ー3 巨人(23日・東京ドーム)

 プロ10年目の大躍進だ。DeNAの関根大気外野手は23日の巨人戦(東京ドーム)に「2番・右翼」で出場し、3回に右中間を破る2点三塁打を放って3打数1安打2打点。昨年まで故障が多くレギュラーの座をつかみ切れずにいたが、今季は全39試合に出場し、うち36試合がスタメン。打率はリーグ3位の.364(132打数48安打)をマークしている。

 DeNAは初回、宮崎敏郎内野手の内野ゴロで先制。3回には1死一、三塁で関根が巨人・赤星優志投手の真ん中低めシュートをとらえ、右中間へ2点三塁打を放った。この一打で試合の流れを引き寄せ、結局6-3で勝利。1分けを挟み4連勝を飾った。

 関根はもともと走攻守がそろい、スタメンから代打、代走、守備固めまで何でもこなせる選手だった。ただ、故障が多くレギュラーには定着できないでいた。昨年は自己最多の104試合に出場したが、打率は.254(201打数51安打)。今季は三浦大輔監督が「確実性が数段上がっている」と称賛する通り、見違えるような打棒を振るっている。

 石井琢朗チーフ打撃コーチは「(評価は)シーズンが全て終わってからです。もちろん、よくやってくれていると思いますし、このままやってくれればいいのですが、まだ年間通してやったことのない選手ですから」と手綱を締めるが、開幕から約2か月経過してこの高打率をキープしているのは、ただ事ではない。石井コーチも「去年くらいから自分の役割がしっかり確立されてきた。それが今年の数字に表れているのではないかとは思います」とうなずく。

メキシコで所属したチームのパフォーマンスを塁上で披露する

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