大熱狂の甲子園を黙らせ「すごく快感だった」 3冠王が今でも忘れられない“一発”
松中信彦氏と井川慶氏が“1打席”対決…2003年の日本シリーズが再現
ソフトバンクは27日、本拠地でのロッテ戦を、球団創設85周年とPayPayドーム開業35周年を記念した「ダブルアニバーサリーデー」として実施。試合前には平成で唯一の3冠王を獲得した球団OBの松中信彦氏と、阪神のエースとして活躍した井川慶氏が“1打席対決”を行った。松中氏は「久しぶりに『信彦コール』をもらえて、現役時代を思い出して楽しかったです」と汗を拭った。
2人は2003年の日本シリーズで対戦した。松中氏は全試合に「4番・一塁」で出場し、第4戦(甲子園)では井川氏からソロを放った。最終的には4勝3敗でホークスが日本一に輝いた。この日は松中氏にとっても、久々に袖を通したダイエーのユニホーム。自身の応援歌が流れ打席に入ると、慣れ親しんだ赤色の打撃用手袋を着用。井川氏の投球を打ち返したが、遊撃後方への飛球に終わった。
2003年のホークス打線は松中氏も「一番最強」だと、今でも胸を張る。「ダイハード打線」と呼ばれ、チーム打率.297はNPB記録という歴史的打線だ。松中氏は打率.324、30本塁打、123打点で打点王を獲得した。リーグMVPに輝いた城島健司会長付特別アドバイザーは打率.330、34本塁打、119打点。109打点の井口資仁氏、104打点のペドロ・バルデス氏とともに史上初の「100打点カルテット」を形成した。