大谷翔平の“相棒”の現状…指揮官が明かす 当初は今季絶望も「どんな可能性もある」

エンゼルスのローガン・オハッピー【写真:Getty Images】
エンゼルスのローガン・オハッピー【写真:Getty Images】

4月下旬に左肩手術…オハッピーは今もグラウンドに顔を出している

 開幕から、大谷翔平投手の登板時にマスクをかぶったエンゼルスのローガン・オハッピー捕手が復帰に向け、順調にリハビリを進めている。4月下旬に左肩関節唇の損傷で手術を受け、今季絶望かとみられていたが、フィル・ネビン監督が「彼はできること全てをやっている。どんな可能性もある」とシーズン終盤での復帰の可能性を示唆した。

 23歳のオハッピーは離脱していたマックス・スタッシー捕手に代わり、春季キャンプから存在感を示していた。開幕マスクを勝ち取り、大谷とバッテリーを組んだ試合は4試合で21イニングを失点わずか「2」という好相性を見せていた。打者としても16試合で4本塁打、13打点、打率.283、出塁率.339、長打率.547、OPS.886の成績を残していた。

 しかし、4月20日(同21日)の敵地・ヤンキース戦、9回の第4打席で左肩を痛め途中交代。その場で涙を浮かべた。その後、左肩関節唇の損傷と診断され手術を受け、負傷者リスト(IL)入り。左肩をサポーターで守って過ごしていた。

 ネビン監督も「彼が出場していればどんなことができるかを思えば、今の状態の彼を見るのは嫌なものだ」と現状を嘆くも、離脱期間の勤勉な姿勢を評価。投手ミーティングを仕切り、全試合の記録をつけているといい、「プレーしていなくても、チームの大きな一部だ」「彼は多くを学んでいるし、多くを吸収している。彼は毎日ここに実際に来ている」と褒めたたえた。

 復帰までの期間は4~6か月の予定だ。現在はサポーターも取れた。1週間前には本人も「いい調子だよ。全てが順調にいっている。回復が早い。毎日、スケジュールに沿うだけだ」と復帰へ前向きなコメントもしていた。

 ネビン監督は今季中の復帰も示唆する。昨年も、右手首の手術を受けたアンソニー・レンドン内野手がシーズン絶望とされていたが終盤戦に復帰した例もある。指揮官は「アンソニーの場合は(最後の1週間だけでも復帰できたことは)スプリングトレーニングに入るときに精神的にとても意味があった」と話す。

 チームは現在、レンドンや、ホセ・スアレス投手、トミー・ジョン手術を受けたホセ・キハダ投手ら離脱者が続出。さらには27日(同28日)にはセットアッパーのマット・ムーア投手も負傷者リスト入りすることが明かされた。チームに勢いをもたらすためにも、若き有望株の早期復帰が望まれる。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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