大谷翔平の“敬意”に感動「人間として最高」 敵軍の首位打者も驚き「エグいけど謙虚」
適時打のアラエス「僕のことを『最高の打者の1人』と言っていた」
■マーリンズ 8ー5 エンゼルス(日本時間28日・アナハイム)
塁上での一言に思わず笑みがこぼれた。現在ナ・リーグ打率トップを走るマーリンズのルイス・アラエス内野手は27日(日本時間28日)の敵地・エンゼルス戦で、大谷翔平投手から5回に一時勝ち越しとなる適時打を放った。その後、二塁を守るアラエスに大谷から話しかけるシーンも。「彼は人間として最高。謙虚だし、負けず嫌い。僕にエグい球を投げてきたが、彼と戦うのは大好きだ」と嬉しそうだった。
初回の第1打席、3回2死の第2打席はともに一ゴロに倒れたが、2死一、三塁で迎えた第3打席で大谷を捉えた。高めフォーシーム2球で追い込まれたが、「速い球を待っていただけ」。甘く入った92マイル(約148.1キロ)のスプリットを捉え、一、二塁間をライナーで破る勝ち越し適時打。アラエスは一塁上で興奮気味にベースコーチの胸を叩いて、喜びをアピールした。
「101マイル(約162.5キロ)の直球に91マイル(約146.5キロ)のスプリット。彼は僕が対戦した中で最高の投手の一人だ」
7回には2人が笑顔で話す場面も。四球で出塁し、盗塁を決めた大谷は二塁を守るアラエスに話しかけた。何を聞かれたかアラエス本人に問うと、笑みを浮かべ嬉しそうに「僕のことを『今まで対戦した中で最高の打者の1人』と言っていたんだ」と教えてくれた。
今やMLBの顔でもある二刀流から貰ったこの上ない賛辞。「彼は人間として最高。謙虚だし、負けず嫌い。僕にエグい球を投げてきたが、彼と戦うのは大好きだ。彼はエグいけど、同時に謙虚で、とてもいい人だ」と喜びを隠せなかった。
アラエスはこの日終了時点で、打率.371。2位のエリアス・ディアス(ロッキーズ)、フレディ・フリーマン(ドジャース)の.333を大きく離し首位に立っている。好調の要因については「ただ日々準備をして試合に臨んでいるだけ」と語る。「オオタニから大きな場面でヒットが出て、点が入って試合に勝つことができた」と笑みを浮かべ、球場を後にした。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)