大谷翔平は来季どこへ… “FA争奪戦”の行方を徹底解説、候補に挙がる10チーム
最有力はドジャース
今オフ、フリーエージェント(FA)となるエンゼルスの大谷翔平投手の動向は――。誰もが気になる来季の所属チームについて、米スポーツ局「ESPN」が“オオタニ争奪戦”についてのMLB幹部らの見解を報じている。
最有力とされているのが、ドジャースだ。記事によれば、ドジャースは昨オフ、年俸総額を15%ほど削減したことで論理的には来季以降それを増やす余裕ができたとされている。この15%を“大谷資金”に充てることもできる。あるMLB幹部は大谷獲得について「彼ら(ドジャース)にとって理に叶いすぎている。スターに反応する市場だし、彼は球界最大のスターだ」と言及している。6年前はドジャースでプレーする機会を見送った大谷だが、今ではナ・リーグもDH制を採用しており「二刀流」の活躍が披露できる。
その次に獲得が有力とされているのが、パドレス、メッツ、ヤンキースの3チームだ。パドレスは昨オフ、レッドソックスを上回る金額を積むことでザンダー・ボガーツ内野手の獲得に成功した。トレイ・ターナー内野手とアーロン・ジャッジ外野手は獲得できなかったが、それぞれが契約したフィリーズ、ヤンキースよりも高額をオファーしていたと、記事では言及されている。あるパドレス関係者は「彼(大谷)はうちを選ばないかもしれないが、(オーナーの)サイドラーは(大谷が)僕らを断るのはかなり難しくなる金額を積むだろうね」と話している。
某MLB幹部は「彼(大谷)がエンゼルスを選んだとき、メディアの注目に対処しなくていいところを選んだように見えた。彼はチームの一番のスターにならなくていいところを選んだ、トラウトがいたからだ」と指摘。メッツのスティーブ・コーエンオーナーは「美術愛好家で、そのコレクションは総額10億ドルと推定される。誰もが欲しがる選手を彼が追いかけるだろう」とライバルチームの幹部が考える。だが、「オオタニはコーエンが絶対に手に入れたいと思う芸術品かどうかは分からない」という声があることも指摘している。