大谷翔平の超特大140m弾は「何日も飛び続けた」 敵地局が重ねた“完璧なイチローの姿”
Wソックスの地元放送局「タイタニックのようだ。完璧に打たれた」
■エンゼルス 12ー5 Wソックス(日本時間1日・シカゴ)
エンゼルスの大谷翔平投手が放った超特大弾に、敵軍の地元放送局も唸り声を上げた。31日(日本時間6月1日)に行われたホワイトソックス戦。大谷は第2打席で14号2ランを打つと、第3打席では飛距離459フィート(約139.9メートル)の超特大15号2ラン。想像をこえた放物線に、ホワイトソックスの地元放送局「NBCスポーツ・シカゴ」で解説を務めるスティーブ・ストーン氏は「タイタニックのようだ。完璧に打たれた。真芯でとらえたので、打球は何日も飛び続けた」と独特の表現をした。
3回に放った14号の衝撃が収まらないうちに、新たな衝撃が押し寄せた。4回1死二塁で、スイングした瞬間誰もが確信する打球だった。少し眉間にシワを寄せて見届ける大谷も完全なる確信歩き。約140メートル先に白球が着弾するまでの時間は、たしかにかなり長く感じた。
信じられない様子のストーン氏がふと思い出したのは、日本人レジェンドの姿。おもむろに「イチローはパワーを犠牲にしましたが、バッティング練習で6球連続柵越えを目撃したことがあります。彼は(本塁打を)打とうと思えば、いつでも打てました。イチローに感心したことは、彼のやること全てが完璧だったのです」と語り始めた。
タイプこそ違えど、非の打ち所がない超一流の日本人選手。「それは、オオタニにも同じことが言えます。全てを上手にこなします。圧倒的な投手で、あそこまで飛ばせる選手は他にいますか?」と視聴者に問いかけるように力説した。
実況のジェイソン・べネッティ氏は「そんな選手は他にいません」と完全に同意。続けて「オオタニはユニコーンだ。そうとしか、表現できない。見ていて楽しい、素晴らしい選手だ」と、もはや敵である立場を忘れて絶賛していた。
(Full-Count編集部)