アジア杯3連覇の侍J女子代表にも“WBC優勝効果” 「街を歩いていても認知度感じる」

記者会見を行った侍ジャパン女子代表【写真:荒川祐史】
記者会見を行った侍ジャパン女子代表【写真:荒川祐史】

アジア杯3連覇…9月W杯へ「どの国も打倒ジャパンで向かってくる」

 第3回BFA女子野球アジアカップで3連覇を達成した侍ジャパン女子代表が2日、開催地の香港から帰国し、都内で記者会見を行った。中島梨紗監督、現役時代に阪神の正捕手として活躍した木戸克彦ヘッドコーチ(現阪神球団本部プロスカウト部長)、選手20人らが出席した。

 中島監督は「6試合全てで先制点を取り、ゲームの主導権を握り、主導権を離さずに戦えたことが、優勝できた一番の要因だと思います」と振り返った。川端友紀内野手は「香港は温度も湿度も高かった。スタッフの皆さんが飲み物、氷、果物を用意してくださり、助けられました」と感謝した。

 次の目標は、現在6連覇中で第9回を迎えるWBSC女子野球ワールドカップ。9月に広島県三次市でグループラウンドが行われ、決勝ラウンドは来年カナダで開催される。「どの国も、打倒ジャパンで向かってくる。今大会の優勝もうれしかったけれど、正直言って通過点。三次でのワールドカップへ向けて余韻に浸ることなく、次へ、次へという思いです」と7連覇へ向けて気持ちを切り替えた。

 世界で無双を誇る侍ジャパン女子代表だが、国内での認知度はまだまだ高いとは言えない。中島監督は「国内での国際試合は、2014年の宮崎でのワールドカップ以来になりますので、女子日本代表があり、世界にもたくさんのチームがあることを知っていただけるように、ベストパフォーマンスができるように準備します」と声を張った。

 一方、侍ジャパンのトップチームが、今年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で3大会ぶりに優勝した好影響もあったようだ。川端とともに共同主将を務めた出口彩香内野手は「自宅の近くのスーパーマーケットで、『侍ジャパンって、3月に試合をしたのと同じ女子のチームなんでしょう?』という言葉をいただいた」と明かし、「トップチームが優勝してくれたお陰で、街を歩いていても、女子をどんどん知っていただいていると感じます」と笑顔を浮かべていた。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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