「どこに泊まってるんだ?」偶然の遭遇で変わった印象 激昂で退場も…ネビン監督の人柄

エンゼルスのフィル・ネビン監督【写真:Getty Images】
エンゼルスのフィル・ネビン監督【写真:Getty Images】

今季2度目の退場処分を受けたエンゼルスのフィル・ネビン監督

■アストロズ 5ー2 エンゼルス(日本時間2日・ヒューストン)

 普段は温厚な指揮官が怒りをあらわにした。エンゼルスのフィル・ネビン監督は1日(日本時間2日)、敵地・アストロズ戦でストライクの判定を巡って今季2度目の退場処分を受けた。5月から帯同している記者はこれほど激昂しているネビン監督を見るのは初めて。一方で、チーム、そして選手を守るための行動にも思えた。

 ダグアウトに戻っても怒りが収まらなかった。6回1死満塁でテイラー・ウォード外野手にフルカウントから投じられた1球は低めに外れたかのように見えた。しかし、判定はストライク。ウォードが納得いかない表情でベンチに戻ると同時にネビン監督が飛び出した。帽子を取って猛抗議し、すぐさま退場処分を受けたが、その後も苛立ちを見せた。

 記者は5月の頭からエンゼルスを取材している。日本にいたときは、ネビン監督に対して寡黙であまり感情を出さない印象を勝手に持っていた。そのため、渡米した当初は少し近づいていいのかためらうこともあった。

 そのイメージが一変したのは5月26日(同27日)、本拠地・マーリンズ戦の試合後だった。原稿を書き終えホテルに戻り、エレベーターが開くとそこに立っていたのはネビン監督だった。おそらく「How is going?」といった挨拶をされたが、驚いて声が出ず。最初に出た言葉は「何で?」と日本語だった。英語で何と聞けばいいのかと考えているうちにエレベーターの扉は閉まった。

偶然の遭遇以降「どこに泊まっているんだ」と聞かれるように

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