「どこに泊まってるんだ?」偶然の遭遇で変わった印象 激昂で退場も…ネビン監督の人柄
偶然の遭遇以降「どこに泊まっているんだ」と聞かれるように
のちに聞いたことだが、試合を見に来ていたネビン監督の娘たちがそのホテルに泊まっていて、会いに来ていたらしい。次の日、「昨日は返事ができなくてごめんなさい」と挨拶をしに行くと、ネビン監督から「ハーイ、○○」と笑いながらホテル名で呼ばれた。
それから、試合のたびにホテル名で挨拶を受けるのが恒例になった。遠征先では「どこに泊まってるんだ?」と質問を受けた。泊まっているホテルを伝えると、次の日からはそのホテル名で呼ばれることになった。27歳年下の日本人記者へもフラットな接し方だった。
思えば球場でも選手やスタッフに声をかけている姿をよく見かける。大谷翔平投手ともコーチ時代からよく冗談を言い合う仲。今でも体調や登板日、休養日は本人と細かく話しつつ、選手の意向を尊重している。記者に対してもどんな厳しい質問が来ても、選手を責めることはせず、丁寧に答えている印象だ。
そんなチームや、周りのスタッフ、記者を大事にする指揮官が感情をあらわにした今回の判定。選手たちもきっと鼓舞されたはずだ。チームは2位アストロズとの4連戦中。退場が浮上のきっかけになることを願いたい。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)