7回13Kでも勝てず「今にも泣きそうやん」 貧打の“犠牲”に中日ファン「見てられん」

中日・高橋宏斗【写真:荒川祐史】
中日・高橋宏斗【写真:荒川祐史】

7回13三振を奪いながらも白星がつかなかった中日・高橋宏斗

■オリックス 5ー0 中日(4日・バンテリンドーム)

 中日の高橋宏斗投手が4日、バンテリンドームでのオリックスとの交流戦に先発。7回を投げて13三振を奪いながらも打線の援護がなく、チームは0-5の完封負けを喫した。高橋宏はこれで今季、初登板のヤクルト戦(4月6日)で1勝目を挙げて以来、8試合勝ち星がつかず、1勝6敗、防御率2.47。好投を見せながらも白星に恵まれない20歳右腕に、ファンからも「さすがに宏斗かわいそすぎる」「しんどくて胃が痛い」「つらすぎて見てられん」などと嘆きの声が広まった。

 この日は、侍ジャパンで共に戦った左腕・宮城大弥との投げ合い。150キロ台中盤の真っ直ぐと140キロ台のスプリットを武器に、オリックス打線を相手に三振の山を築き、無失点でマウンドを降りた。しかし、味方打線もまた相手左腕の前にわずか2安打と沈黙。高橋宏が降板後の8回に中継ぎが大量5点を奪われ、2連敗となった。

 セイバーメトリクスの観点から野球の分析を行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータを参照すると、試合前の時点での高橋宏の9イニング当たりの援護点を示す「RS/9」は、40イニング以上投げている投手の中で12球団ワーストの1.23。この日も7イニング得点に恵まれず、貧打に泣かされた格好だ。

 敗戦ムードの中、切なそうな表情でベンチから戦況を見つめていた高橋宏の姿に、ツイッター上では「13奪三振!? それでもあかんのか」「宏斗今にも泣きそうやん」「高橋宏斗さんの悲しい姿に涙が止まらない」「いい加減にして」「自分が完封してホームランを打たないと、勝てない」などと悲痛なコメントが漏れた。その一方で、パ・リーグを代表する左腕との投げ合いも含め「必ず、宏斗にとってプラスになる」と、さらなる成長に向けて激励するコメントにもあふれていた。

 なかなか兆しが見えない貧打は、味方投手にもはっきりとした形で影を落としている。計算上では2失点したら勝てない現実でも、ただ援護を信じて投げ続けるしかない。

【実際の映像】満塁の大ピンチを切り抜けて高橋宏斗が雄叫びも…直後に待っていた悲しすぎる現実

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