西武打線に開いた大砲の“穴”　チャンスに変えたい7年目の3番打者「余裕が出てきた」

「試合でやってみたかった」セーフティバントはあえなく一飛

　5日のDeNA戦で、プロ入り後初めて3番を任された鈴木は、4打数2安打1打点と活躍。一夜明けたこの日も3番に据えられた。初回2死の第1打席では、中日先発の鈴木博志投手のツーシームをとらえ一塁線突破の二塁打。2点を追う6回、無死一塁で迎えた第3打席では、初球にセーフティバントを試みるも、外角高めのツーシームを打ち上げ、あえなく一飛に倒れた。

「2点差でしたし、ゲッツーを打たせにくる投手だったので、（ノーサインで）自分で考えてやりました。最悪、自分がアウトになっても1死二塁になって、点差が縮まればと思ったのですが……」と反省。「練習でずっと試していたので、試合でやってみたかった」と苦笑した。まだ1軍でのキャリアが浅い選手だけに、これも明日への“ナイストライ”といったところだろうか。

　結局、この日の鈴木は4打数1安打1打点。2試合連続で務めた3番について「結構自由に打たせてもらっていますし、自分は好きです。考えながら打席に立つ余裕も出てきました」と口元をほころばせる。主力の戦線離脱は、若手、中堅にとっては野球人生を好転させるビッグチャンス。鈴木も「チャンスだと思って、思い切って頑張ります」と意地でもモノにする覚悟だ。

（宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki）