育成出身の新星に託した「究極の場面」 重圧の中の“強運”に指揮官「本当に見事」

バントで内野安打をマーク【写真:小林靖】
バントで内野安打をマーク【写真:小林靖】

2021年育成ドラフト1位→今年4月に支配下選手登録

 古市は香川・高松南高を卒業後、四国アイランドリーグplus・徳島で1年間プレーし、2021年の育成ドラフト1位で西武入り。強肩が売りの捕手で、プロ2年目の今年4月に支配下登録を勝ち取ったばかりだ。5月10日に初めて1軍に昇格し、スタメン2試合を含む7試合に出場したが、同22日に抹消。この日、愛斗外野手に代わって再昇格していた。「ワンチャンスに全力で立ち向かい、結果は後からついてくるという気持ちで臨んでいます」と初々しい。

 西武では近年、育成出身選手の活躍が相次いでいる。2020年育成5位入団の水上由伸投手が昨年、新人王と最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得。2021年育成2位の滝澤夏央内野手は、1年目から源田壮亮内野手が故障で戦列を離れた際に穴を埋めた。2020年育成2位の長谷川信哉内野手は、今月7日の中日戦の9回にサヨナラソロを放つなど“絶賛売り出し中”である。意外な形でアピールに成功した古市も、負けじと定位置獲りへ挑む。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY