山本由伸が「泣きそうになった記憶」 解説席の能見氏に届ける“成長”の112球

エース右腕の心意気は「怪我なく、1日1日を頑張れたらな」

 自身が小学生の頃、すでに活躍していた“鉄の左腕”。山本は能見の現役引退に「すごい寂しさがありました。あんなに綺麗なボールを投げていた能見さんでも、引退するときが来るんだと。不思議な感覚がありましたね」。24歳は、目線を上げて言う。

「自分も、あっという間に40歳とかになって、いつか引退する時が来るんだろうな。そこまで野球ができたらそれだけで幸せです。怪我なく、1日1日を頑張れたらなと思います」

 夜空を見上げた甲子園で、スッと目線を銀傘から下げた。

(真柴健 / Ken Mashiba)

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