大谷翔平は「走り回っているから…」 6勝目阻止へ、敵軍主砲が明かす二刀流“包囲網”
好相性のハイム一番の決め球は「スプリット」
エンゼルスの大谷翔平投手は15日(日本時間16日)の敵地レンジャーズ戦に、今季6勝目を目指し先発登板する。このカードで「打者・大谷」は3試合で10打数6安打の打率.600、3本塁打、6打点と打ち込んでいる。ではア・リーグ西地区の首位チームは「投手・大谷」にどう対応するのだろうか。カギを握る主砲や、昨季大谷を打ち込み話題となった選手に話を聞いた。
レンジャーズは今季、「投手・大谷」とは初対戦だ。ジョナ・ハイム捕手は昨季、4月に満塁本塁打を放つなど、大谷を14打数6安打で打率.429、1本塁打7打点、OPS1.143と打ち込んだ。今季初の顔合わせに「当然、彼は球界最高の選手の1人だから、そのことを受け止めないといけないが、いい打席をしてチームに貢献したい」と意気込む。
ハイムは大谷の一番の決め球は「スプリットだ」という。他にも球種こそ明かさなかったが、4つの変化球も警戒しているようだった。「秘訣があるかわからないけど、いい打席をすることを心掛けている」「速球のタイミングで構えている。(変化球がきたら)対応する」と、基本に返っての“好球必打”が対策だった。
また、マーカス・セミエン内野手は大谷攻略法を「疲れさせること」と断言。大谷は同カードの3試合16打席中11打席で出塁している。「このシリーズ(打者大谷は)ベースを走り回っているから、全員で彼を疲れさせたい」と粘り強く戦うと明かした。
一方で、毎年進化を遂げる大谷には驚きも。セミエンは「彼とは5年も対戦しているけど、彼は今までたくさんの修正をしてきた」「速球、スプリット、変化の大きいカーブにスライダーも追加した」と多くの球種を警戒する必要性を説いた。チーム打率メジャー1位の.272を誇るレンジャーズ打線が“投手・大谷”をどう崩すのかにも注目が集まる。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)