「僕より球速が出ます」 兄も社会人の大舞台へ…與座一家を繋ぐ東京ドームの“引力”
「與座家で一番技術が高いのは兄」
プロ入り後東京ドームで1軍戦に登板するのは、2021年にリリーフで3イニング1失点を記録して以来2度目。岐阜経済大(現・岐阜協立大)4年の春には、全日本大学選手権に出場し、東京ドームで行われた初戦の石巻専修大戦で1安打10奪三振完封勝利。一躍全国区の注目を集め、プロへの道を開いた。與座自身「何かと登板する機会がありますね」と縁を感じている。
さらに、2歳上の兄・健人投手がエースを務める社会人のパナソニックが、今年の都市対抗出場を決め、7月に東京ドームを舞台に戦う。與座は「家族のグループLINEで『おめでとう。渡辺(久信)GMもよかったねと言っておられました』と伝えました」と明かす。「兄はスリークオーターですが、僕より球速が出ますし、変化球も器用。與座家で一番技術が高い。僕にとっては、小さい頃から追いつこうと思ってやってきた兄貴です」とも。ビッグエッグでの活躍は、ひとまず兄に託す。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)