エース奪還なるか　初黒星も原監督は評価…巨人逆転Vへ欠かせない菅野智之の“復活”

6回無四球2失点…原監督は「前回よりよかった」と評価

■楽天 2ー1 巨人（18日・東京ドーム）

　巨人の菅野智之投手は18日、本拠地・東京ドームで行われた楽天戦に先発したが、1点リードの6回に逆転2ランを浴び今季初黒星を喫した。右肘の張りで開幕ローテーションから外れ、回復に意外と長い期間を要したエースにとって今季2度目の1軍マウンド。内容自体は6回3安打2失点（自責1）と上々で、逆転リーグ優勝を狙うチームのキーマンとなりそうだ。

　菅野は3回に楽天・炭谷銀次朗捕手の打球が右足の甲付近に当たり、ベンチ裏で治療を受けるハプニングがあったものの、5回までスコアボードに「0」を並べていた。1-0とリードして迎えた6回、1死から代打・渡邊佳明内野手を中田翔内野手の失策で出塁させ、暗雲が垂れ込める。続く辰己涼介外野手は再三送りバントの構えを見せていたが、カウント2-1から真ん中高めに甘く入ったカーブを強振。打球は右中間スタンド中段に飛び込み、菅野にとって痛恨の逆転弾となった。

　チームはこのまま1-2で敗戦。原辰徳監督は試合後、菅野について「前回よりはよかったと思いますね」と評し、一方で「打線がね……なかなか1本が出なかったですね。幸先いいスタート（初回に岡本和真内野手の適時二塁打で先制）を切りながらね。あと1本というところがね」と苦虫をかみつぶした。