上位脅かす日本ハムは「態勢整った」 3位と6ゲーム差も…専門家が感じる“予兆”
オリ3連覇の鍵は1・2番「ゴンザレスは面白い」
「リーグ連覇を達成した一昨年と昨年のオリックスは、1番・福田(周平外野手)と2番・宗(佑磨内野手)が塁上をにぎわし、吉田正、杉本(裕太郎外野手)の3・4番につなぐ形が機能していた。今季も森、頓宮、杉本につなぐ1・2番が鍵になると思います」と野口氏。今季のオリックスの1番は、育成ドラフト4位ルーキーで開幕前に支配下登録を勝ち取った茶野篤政外野手が33試合務めているのをはじめ、9人が入れ替わり立ち代わり。2番は「両打ちの(マーウィン・)ゴンザレス(内野手)を当てはめたアイデアが面白いと思いました」と名前を挙げた。今後、不動の1・2番コンビが生まれるかどうか。
ソフトバンクは、日本ハムからFA移籍した近藤健介外野手が、打率.413で“交流戦首位打者”に輝き上げ潮。打線がいよいよ本来の爆発力を発揮しそうだ。ロッテは、特定の投手に負担をかけ過ぎない継投をはじめ、吉井理人監督のやりくり上手が光る。
山川穂高内野手の離脱に加え、中村剛也内野手をも故障で欠いた西武は、交流戦で単独最下位。パ・リーグでも最下位に沈んでいる。野口氏が「投手陣は高橋光成(投手)、平良(海馬投手)をはじめ強力。源田(壮亮内野手)と外崎(修汰内野手)のコンビも健在ですが、ポイントゲッター不在で長打力・決定力が否めない」と指摘する通りで、中村の1軍復帰が浮上のきっかけとなるか。西武まで浮上するようなら、本当に全6球団による空前の混戦となるかもしれない。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)