西武から最多勝は厳しい? タイトル争いを左右する影響…山本由伸を止める“筆頭候補”

オリックスの得点力増加が、先発投手の勝ち星を後押し

 ここからはパ・リーグ6球団の打撃成績が、タイトル争いに与える影響を考察していく。現時点の得点、143試合換算の得点はともに、オリックスが1位、ソフトバンクが2位。オリックスは昨季、リーグ4位の490得点と打線がやや苦しんだが、今年は65試合を消化した時点で、前年の半数以上の得点を叩き出している計算になる。

 山本、山下、宮城が6勝、山崎福が5勝と、最多勝争いの上位に4人が存在する点も、打線の得点力が白星を後押ししていることを裏付けている。この数字を鑑みても、オリックスの投手は有利な立場にあると言える。

 ただ、2位のソフトバンクも143試合換算の数字では、オリックスとわずか2点差と、打線の得点力では引けを取らない。それだけに、藤井の負傷離脱が惜しまれるところだ。ベテランの和田と東浜がタイトル奪取を果たせるかは、シーズンを通してどれだけ登板を重ねられるかにかかってきそうだ。

 ロッテは得点数ではリーグ4位だが、143試合換算の数字ではリーグ3位に相当する。長打力に欠ける点は課題だが、一定の援護は得られる環境にある。日本ハムは前年の得点数がリーグ最下位だったが、今季は得点数が3位、143試合換算の数字も4位と、成績が向上している。万波中正外野手の成長や新加入の加藤豪将内野手の活躍と明るい話題も多い。一方西武は得点数、143試合換算の数字がいずれもリーグ最下位と、平良にとってはやや逆風と言える状況だ。

優勝争いを繰り広げる3チームは、いずれも守備のミスの少なさが際立つ

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