西武から最多勝は厳しい? タイトル争いを左右する影響…山本由伸を止める“筆頭候補”

優勝争いを繰り広げる3チームは、いずれも守備のミスの少なさが際立つ

 最後にパ・リーグ6球団の守備成績からタイトル争いを考えていこう。上位3チームは、いずれも守備率.990以上と堅実な守備を見せている。

 守備率は必ずしも総合的な守備力の高さを示す指標ではないが、投手にとってプラスの要素になることは間違いないだろう。日本ハムはチーム防御率がリーグトップである一方、失策数と守備率がリーグワースト。守備の確実性が増すか否かが、勝ち星を増やすカギを握りそうだ。

 今季のパ・リーグでは、143試合換算の得点数と守備率が高い3チームがAクラスに位置している。これらの数字は投手の勝ち星に直結しうる要素となるだけに、オリックスとソフトバンクに所属する投手は比較的有利な立場にあり、得点力にはやや劣るものの失策数がリーグ最少のロッテの投手が、それに次ぐ立場にあると考えられる。

 オリックスのエース・山本が3年連続の栄冠に輝くか、他の投手がその状況に待ったをかけるか。好投手がそろう群雄割拠の状態を抜け出すのはいったい誰か。ハーラーダービーの行方から目が離せない。

(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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