輝くポスターのモチーフは“漫才” 「ラオ福」「みやくれ」…コンビ愛を制するのは?

オリックスの選手らが漫才コンビに変身したポスター【写真:球団提供】
オリックスの選手らが漫才コンビに変身したポスター【写真:球団提供】

オリックスの選手らが「漫才コンビ」に…“ガヤ芸人”も大募集

 オリックスが企画した「キングオブコンビ」がSNS上で大きな話題を呼んでいる。人気選手らが2人組の漫才コンビに変身しているもので、大阪の球団ならではの“センス”が光っている。毎年、夏場に企画しているポスターの今季コンセプトは“漫才”。プロデュースした事業企画部・宣伝グループの後藤俊一部長に“ツッコミ”を入れてみた。

「なぜ漫才がモチーフなんですか?」

 後藤氏が着目したのは、芸能界やアイドル界をはじめとする「コンビ推し」のフレーズ。「バファローズでも『ラオ福(杉本&福田)』『みやくれ(宮城&紅林)』などコンビ推しの声が色々と聞かれるようになってきたので、コンビにこだわった括りにと考えました」と“結成”を持ちかけた。

 ポスターに笑顔で映る愛情たっぷりの“コンビ”がキラキラ輝く。後藤氏は「コンビビジュアル=お笑い賞レースのビジュアル」に重きを置いた。イメージは「漫才」で、“前フリ”を崩すことなく「賞レースに挑む芸人さんたちもめちゃくちゃカッコイイので、そうしたイメージを形にしたい。また大阪らしさも表現できるのでピッタリだと思いました」と“ネタ”の原点を紹介した。

 こだわったのは「コンビの関係性」と「ネーミング」だった。さらに「キャッチコピーにこだわりました」と間髪入れず、小ネタの“ボケ”も……。実際の漫才コンビや芸人のイメージに近づけるように、伏線回収の“あるあるネタ”を仕込んだ。

 後藤氏は「こういったことをさせたら12球団ナンバー1だ!」とファンに感じてほしいと“つかみ”はOK。「他球団のファンの方から『うちのチームでもやってほしい!』と羨ましがられて『バファローズファンで良かった』と感じていただけたら嬉しいです」と“オチ”の準備まで完璧だった。

 当日の写真撮映では“お約束”にも応じてくれる選手が多く「基本的にバファローズの選手は全員が協力的です。これまでも様々な撮影や収録を行ってきたので、理解力も抜群で、こちらの要望には瞬時に応えてくれます」と“コント”のような撮映現場には笑顔が溢れている。新戦力の「森選手や廣岡選手は新加入なのでやや驚いた様子もありましたが、やはり大阪出身の関西人なので、あっさりと受け入れていただき見事に表現していただけました」と後藤氏はご満悦な様子だった。

 商人魂を持つプロデューサーは“1発屋”では終わらない。「発信後に選手の個人SNSでリツイートやリポストで反応、拡散していただいたり、画像が欲しいとリクエストもいただき嬉しかったです」。なるほど……。“ガヤ芸人”も大募集ってことか、って、もうええわ……! どうも、ありがとうございました!

【実際のポスター】もはや誰かわからん…赤髪の紅林&一休さん宮城の強烈コンビ

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