停止したボールが51cm移動「気分が悪くなる」 絶滅した魔球が復活…現れた新星に衝撃
ナックルの使い手、パドレスのウォルドロンがメジャー初登板で投じた
■ナショナルズ 2ー0 パドレス(日本時間25日・サンディエゴ)
メジャーでは絶滅したと考えられていた魔球が、突如として復活を遂げた。パドレスのマット・ウォルドロン投手が、メジャー初登板でほぼ無回転のナックルボールを披露。「これは気分が悪くなる」「ナックルボールがメニューに返り咲いた」と大きな話題になっている。
ナックルと言えば、かつてはティム・ウェイクフィールドやRA・ディッキーらが操り、一世を風靡した無回転の魔球だ。しかし、剛速球が全盛の時代となったことで徐々に使い手が減ると、2022年のメジャーではついに1球も投じられず。「絶滅した」との声まで上がっていた。
そこに救世主として現れたのが、ウォルドロンだ。24日(日本時間25日)に行われたナショナルズ戦に先発し、62球中14球のナックルを投じた。ピッチング・ニンジャとして知られる投球分析家のロブ・フリードマン氏は自身のツイッターで、20インチ(約50.8センチ)の変化だったことを紹介している。
不思議な魅力を持ったナックルには、ファンも多い。「なんという、空気をねじ曲げる球!」「正真正銘の魔球ですね」「正しく投じたナックルは最高の球」「これはレッドブルを飲んだ蝶だ」「あの球を捕ったゲイリー・サンチェスもあっぱれだ、ハハ」といったコメントが寄せられている。