大敗の中日が苦しんだ投打の“チグハグ” 波に乗れず…評論家が指摘した「勿体なさ」
2点差に詰め寄りながら5回の守備では石川昂の適時失策などで3失点
中日打線は5点を追う4回に阪神先発・西勇から細川が10号2ランを放つなど3点を奪い追い上げムード。だが、5回の守備では1死満塁のピンチで梅野の放ったゴロを三塁・石川昂が失策。続く木浪に2点適時打を浴び再び5点差に広げられた。結果論になるが石川昂のファンブルがなければ無失点で終わっていた可能もある。
「相手先発の西投手は4回に苦しい内容でしたが、ギアチェンジをして大島選手、岡林選手を抑え何とか3点で凌いだ。左打者に独特の角度から丁寧に投げ込み、出力を上げる場面があった。全てを完璧に防ぐのは難しいが、どこかで踏ん張る部分がないと流れは持ってこられない。中日サイドとしては攻撃、守備で勿体ない部分が多かった」
チーム防御率2.89、失点224は阪神に次ぐリーグ2位ながら、47失策、打率.238、188得点はリーグワースト。開幕から投打が噛み合わない状況を払拭できていないのが現状だ。「守り勝つなら無駄な1点を阻止する。点を奪いに行くならヒットなしでも1点を取る。後半戦に向け、早い段階で立て直したい」と坂口氏は言う。
リーグ再開後はヤクルトに2勝1敗で勝ち越し、流れを掴むかと思われたが連勝ストップで借金は再び「15」に膨らんだ。これで今季の対阪神戦は6連敗。28日に登板する若きエース・高橋宏で流れを変えたいところだ。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)