低迷の金満球団メッツ…オーナーが“チーム解体”示唆 ファンは皮肉「これは愉快だ」

大型補強も苦境に陥るメッツ【写真:Getty Images】
大型補強も苦境に陥るメッツ【写真:Getty Images】

メッツのオーナー、コーエン氏「全ての可能性に向けて備えさせている」

 昨年オフに大型補強を敢行したメッツが苦境に陥っている。28日(日本時間29日)時点で36勝44敗の借金8。プレーオフ進出が厳しい情勢になっている。大富豪の球団オーナー、スティーブ・コーエン氏は、トレード期限までに有力選手を売りに出す可能性を示唆し、ファンは「上向けば買い、酷くなれば売りに出るということか」「彼らが売りに出る。ワロタ」と声をあげている。

 米野球メディア「トーキン・ベースボール」が公式ツイッターにコーエン氏の会見動画を投稿。「全ての可能性に向けて経営陣を備えさせている。チームが良くならなければトレード期限でいくつかの決断をしなければならない。それは私が望む結果ではないが、あらゆる不測の事態に備えている」と語っている。

 メッツの今季年俸総額はメジャー球団でトップの3億6990万ドル(約535億円)。開幕前は優勝候補に挙げられていたが、地区首位のブレーブスとは17ゲーム差がついている。オーナーの言葉に、ファンは皮肉交じりのコメントを寄せている。

「球界で一番お金を使っていて、それも(年俸総額)2位チームより6500万ドルも多く使っていながら地区4位。これは大いに愉快だ」「これは“トレード期限に在庫一掃セールします”の入力コードね」「ホンモノのオーナーの言葉のように聞こえる」「シャーザーはレッズ入りだ」などとコメントが並んだ。

 米データ分析会社「Codify Baseball」は公式ツイッターに、野球専門の米データサイト「ファングラフス」が調べたメッツのプレーオフ進出可能性のグラフを掲載。開幕時点では75%超だったのが、5月半ばには50%に下がり、現在は20%未満だという。“金満球団”が白旗を上げてしまうのか。トレード期限は8月1日(同2日)。今後の動きから目が離せなくなってきた。

(Full-Count編集部)

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