走者の衝撃17mリードに気づかず “歴史的失態”演じた人類最速左腕は「そりゃされる」

ガーディアンズ戦に登板したロイヤルズのアロルディス・チャップマン【写真:ロイター】
ガーディアンズ戦に登板したロイヤルズのアロルディス・チャップマン【写真:ロイター】

ロイヤルズのチャップマンが延長で許した失点にファン指摘

■ロイヤルズ 4ー3 ガーディアンズ(日本時間30日・カンザスシティ)

“人類最速”左腕が許したホームスチールに、注目が集まっている。レッズ時代に105.8マイル(約170.3キロ)を記録したロイヤルズのアロルディス・チャップマン投手が29日(日本時間30日)、ガーディアンズ戦で、ホセ・ラミレス内野手に本盗を許した。延長戦での本盗成功は、両リーグ通じて史上8人目の記録。歴史的な記録に沸く一方、本盗を許したチャップマンの走者ノーマークの対応に、ファンからは「三塁すら見ていなかった」「フォームがこれじゃ、そりゃされるわな……」と注意不足を指摘するコメントが集まっている。

 同点で迎えた10回、この回から登板したチャップマンは2死三塁の場面で、アンドレス・ヒメネス内野手を2球で追い込むも、3球目に三塁走者のラミレスがホームスチールを敢行。チャップマンが投じたボールが高めに浮いたため、頭から勢いよく滑り込んだラミレスが捕手のタッチをかいくぐり生還した。最初はアウト判定も、リプレー検証でセーフに覆った。

 直後に味方が逆転し、試合には勝ったものの本盗を許したチャップマンについて、米メディア「トーキン・ベースボール」は、「(少し前まで不調だった)チャップマンが、また新しい負け方を思いついた」「アロルディスがこの1球を投げる間に、私はシリアルを食べ終えた」と皮肉まじりに報道した。

 MLB公式サイトのデータ解析システム「スタットキャスト」を担当するデビッド・アドラー記者は「ラミレスは投手の初動とリリースの瞬間、静止しているような動きだった。リードが55.5フィート(約16.9メートル)もあった」と左腕の怠慢を報じた。また、本盗を成功させたラミレスには、米メディア「トーキン・ベースボール」が「あなたが(今後)見る最もクールなスライディングの一つだ」と報じるなど、積極果敢な走塁を称える声もあった。

【実際の場面】投げる前から三塁走者は生還寸前の“異常事態”…チャップマンが痛恨の本盗を許した怠慢が「そりゃされる」

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