エ軍は「環境が揃う」 大谷翔平残留へ…米敏腕記者が力説する“メリット”
エンゼルスは「起用方法を確立」 大谷翔平の“残留”はあるのか
今オフにFAとなるエンゼルスの大谷翔平投手は来季、どの色のユニホームを着るのか――。多くのファンが注目する大谷の“移籍先”について、日米のメディアで話題となっている。米スポーツ専門メディア「ザ・リンガー」の「レーン・ルッシロ・ポッドキャスト」では、米スポーツ局「ESPN」のジェフ・パッサン記者が大谷のエンゼルス残留への鍵を語った。
レーン・ルッシロ記者のインタビューに応じたパッサン記者は「私たちは(FA条件で)お金のことや勝つことのできるチームについて語る。これら2つはとても重要なことだ。でも、居心地についてあまり語ることはない」と前置きした上で「(大谷は)エンゼルスで、大変居心地よくプレーしている。なぜなら彼の活躍は、チームで形成された基盤によって成し遂げられているからだ」と説明した。
エンゼルスは二刀流の起用法など「何が上手く行くのか発見することができた。(大谷は)トミー・ジョン手術も受けたし、数年かかったけど、この起用方法を確立した。彼にとって必要なことや最高の状態を保つために、彼を中心に物事が進む環境が揃っている」とパッサン記者は語る。
さらにパッサン記者は「私たちが転職するときと同じだ。(所属)チームを変えるということも同じことだ。私たちが転職するとき、人事部にヤバい人間がいるかもしれない。心をえぐるような同僚がいるかもしれない。前職より、厳しい上司がいるかもしれない。これらは全て、新しい環境に飛び込むときにとらないといけないリスクだ」と、“一般人”に置き換えて説明を続ける。
そして、パッサン記者は大谷の心境について「エンゼルスでプレーする環境を全て理解している。この3年間、球界史に残る活躍をした選手であれば、お金や勝利のためにリスクを負いたいと思うか? 居心地の良さや、エンゼルスで確立したルーティンを失うかもしれない」と力説。慣れ親しんだ環境への“残留”を示唆した。
(Full-Count編集部)