指揮官イジりに登板日ゴルフゲーム 移籍報道まで再燃も…大谷翔平から溢れるエ軍愛

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

トラウト骨折離脱でPO争いへ暗雲も「いい勝ち方が出来れば、まだまだいける」

■パドレス 8ー5 エンゼルス(日本時間5日・サンディエゴ)

 エンゼルスの大谷翔平投手は4日(日本時間5日)、敵地・パドレス戦で「3番・投手」で投打同時出場し、6回途中7安打5失点。右手中指の爪とマメの影響で降板し、4敗目を喫した。チームは地区首位のレンジャーズに7ゲーム差を付けられ、ワイルドカード圏内にも4ゲーム差。一部の米メディアでは大谷の移籍報道を再燃させたが、当の本人はエンゼルスでのポストシーズン争いへ意欲十分。「オールスターまでの数試合が一番大事かなと思う。いい勝ち方が出来れば、まだまだいけるんじゃないかなと思っています」と前向きに語った。

 マイク・トラウト外野手が左有鈎骨骨折で10日間の負傷者リスト入り。大黒柱の戦線離脱で、チームは沈み切っているかと思ったが、決してそんなことはなかった。試合3時間前のロッカールーム。球場入りしたばかりで白のTシャツ姿だった大谷は、仲良いフレッチャーとゲームセンターにあるような巨大なゴルフゲーム(名称はGOLDEN TEE)に興じていた。「ヘイ」「イエス」。2人の声に吸い寄せられるように、レンフローら多くの選手が集結。本当に諦めたチームなら、こんな光景は見られないだろう。登板前の、いいリラックスタイムに見えた。

 前回6月27日(同28日)の本拠地・ホワイトソックス戦で7回途中10奪三振1失点。7勝目を挙げたが、右手中指の爪が割れた影響でイニング途中での降板となった。この登板間、たまたま右手中指を立てて患部の状態を確認したネビン監督を“Fワード”とイジった。その後も指揮官イジりは続き、その禁断のポーズをとるネビン監督をテレビカメラに撮らせるよう仕向ける場面も。「ショウヘイは私をはめようとしたんだ(笑)」。ネビン監督はタジタジだったが、雰囲気の良さが伝わるワンシーンだった。

 8月1日(同2日)のトレード期限まで1か月を切った。「(チームは)状況的にはちょっと厳しいですけど、出ている選手はみんな頑張っていますし、切り替えて1勝1勝を積み上げていくしかないかなと思います」。本当の勝負は、まだまだこれからだ。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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